*まったりのんびり*生きましょう

アラカンだけど、人生これから!何でもおおざっぱでのんびりの主婦の毎日を綴っていきます。

物をひたすら溜めに溜めた母

母は10年前に亡くなりました。
癌と診断されて半年でした。


亡くなってしばらくして
呆然としたのは
モノの多さ。
ため込んでいたのは知っていましたが
じっくり見たことはなかったのです。


昭和6年生まれの母は
物が捨てられない年代の人。
その上、整理整頓が全く下手で
人より物欲が強かった母。


納屋、押し入れ、天袋、布団戸棚、
そこにまだ置ききれず、
部屋のあらゆるところには衣装ケースを重ね、
裏庭には物置小屋を置き・・・。


冠婚葬祭のお返しのシーツや座布団カバー、タオル類、
もう何十年前からの衣服や下着、着物や小物
何百枚もの食器類、お盆、鍋、ざる、
母の嫁入り道具の座布団、布団
ハンカチ、風呂敷、細々とした小物類、かばん。
趣味のカラオケの多量のテープなどなど。


どこを開けても整理されないまま
ぎっしりと詰まっていました。
布製品のシーツやカバーなどは長年
しまいっぱなしだったため、
変色していて高価なものでも差し上げる事も出来ず、
本当にたくさん捨てました。


一番たくさんあったものはタオル。
大きな衣装ケースに何十個もありました。
孫の保育園に寄付したり
ネットで犬猫をボランティアで飼っている団体に
段ボール箱に何箱も送りました。送料だけで
かなりの金額になりましたが、お役に立てるなら、と
せっせと送りました。


タウン誌に『何でも買い取ります』と広告を
出しているところに連絡して来てもらいましたが、
「こんな着物なんかはたくさんあって困っているから」と
殆ど引き取ってもらえませんでした。
食器類は近所でお年寄りをお預かりする小さな施設を始める
という方がおいでたので少しもらっていただけました。


母が亡くなって4年後、家を新築することになり
ますます切羽詰まって片付けしなければいけなくなりました。
本当にたくさん捨てましたし、大変でした。



モノに対して、世代間の感覚の違いはあるとは思うものの
何故ここまでモノにこだわったのか
私には理解できませんでした。


私はモノには執着ないと自分では思っています。
あの多量の母の残したモノの中で今使っているのは
タオル、母のお古のパジャマ、何枚かのお皿とお盆、
くらいでしょうか。
シャネルやヴィトン、オーストリッチのバッグは
姉に使ってもらっています。


そういう意味では姉は母に似ています。
モノが大好きだから(*'▽')
着物も結局は姉が「私、これから着物着るわ」
と言ってた~くさん持って帰ってくれました。
(その後それを着ているのを見たことないし、
姉と母では全く背格好が違うので合うのかどうかも
わからないですが)
その他のものも「使う、使う!」と言って
車を何度も満杯にして持って帰りました。


持って帰ってくれるのは有り難かったのですが、
「そんなにいるんだねぇ・・」
と、正直思いましたね。


家を新築した当初は母のこともあり
「絶対私は子どもに迷惑はかけない!!」
と誓って極力モノを減らしてきたつもりでしたが、
もう溜まってきています。


このブログを書きながら
もう一度色々なところを見直して、
要らない物は全て処分しょうと決心しました!!